Cisco Aironet 自立型(Autonomous)のIOSバックアップ(Back up Cisco Aironet Autonomous IOS)

前提条件

Cisco Aironet AIR-SAP2702I-Q-K9
IOS： flash:/ap3g2-k9w7-mx.153-3.JAB/ap3g2-k9w7-xx.153-3.JAB
PC：win10(64bit)

手順

PCに固定IPアドレスを設定
PCでTFTPサーバを起動
初期ユーザ名とパスワードでログイン
APにIPアドレスを設定する
IOSの保存場所を確認
バックアップを実行

手順解説

PCに固定IPアドレスを設定

バックアップ用のローカルなネットワークを自分の好きなように決める APとPCを一対一で接続するIOSのバックアップの為だけのネットワークなので、通信ができれば何でもいい

今回使用するのネットワーク情報

PC：10.0.0.2 AP：10.0.0.1 mask：255.255.255.0

PCにIPを設定

それぞれのやり方でPCにIPを設定する　

コントロールパネルからIPを設定
1. コントロールパネル(表示方法：カテゴリ)
2. ネットワークの状態とタスクの表示
3. アダプターの設定の変更
4. ローカルエリア接続
5. インターネットプロトコルバージョン4
6. IPアドレスとサブネットマスクを設定
コマンドプロンプトで設定する
1. 管理者権限でコマンドプロンプトを起動
2. 以下のコマンドを実行
  
  netsh interface ip set address "ローカルエリア接続" static 10.0.0.2 255.255.255.0

※注意点：IOSのバックアップが完了した後、PCのネットワーク設定を元に戻すのを忘れないこと

PCでTFTPサーバを起動

PCで簡単にTFTPサーバを立てられるフリーソフトを使用。以前は「3CDaemon」をが有名でそれを使用していたが、現在はもう開発が中止されていて更新されないので、別のソフトを使用する今回は現在も開発が続けられている「tftpd(32 or 64)」を使用する「tftpd64」で上手くいかなかったので今回はzipの「tftpd32」を使用

tftpdリンク

http://www.jounin.net/tftpd32_download.html

初期ユーザ名とパスワードでログイン

Aironetの初期ユーザ名とパスワードでログイン

ユーザ名：cisco パスワード：Cisco

※パスワードの最初の文字「C」は大文字

Username: cisco
Password:

APにIPアドレスを設定する

PC2と通信を行うためにAPにもIPを設定する

特権モードに移行
```
  apenable
  Password:
  ap#
```

グローバルコンフィグレーションモードに移行

  ap#configure terminal
  Enter configuration commands, one per line.  End with CNTL/Z.
  ap(config)#

IPとサブネットマスクの設定

  ap(config)#interface BVI1
  ap(config)#ip address 10.0.0.1 255.255.255.0

IOSの保存場所を確認

PCとの疎通確認

  ap#ping 10.0.0.2

  Type escape sequence to abort.
  Sending 5, 100-byte ICMP Echos to 10.0.0.2, timeout is 2 seconds:
  !!!!!
  Success rate is 100 percent (5/5), round-trip min/avg/max = 1/1/1 ms

保存をコマンドで確認する

Command
```
  show flash:
```

結果

  ap#show flash:

  Directory of flash:/

      2  -rwx           0   Mar 1 1993 00:05:47 +00:00  create
      9  -rwx       15256   Apr 4 1993 11:19:43 +00:00  event.log
      3  drwx         128   Jan 1 1970 00:05:34 +00:00  test
      5  drwx           0   Mar 1 1993 00:01:05 +00:00  configs
      4  -rwx        4148  Mar 30 1993 07:12:13 +00:00  config.txt
      10  -rwx      354288   Mar 1 1993 00:00:45 +00:00  crashinfo_19930301-000045-UTC
      8  -rwx         269   Jan 1 1970 04:33:00 +00:00  info
      80  drwx        2176  Jun 15 2017 04:48:34 +00:00  ap3g2-k9w8-mx.153-3.JA5
      11  drwx        2112   Jan 1 1970 04:41:56 +00:00  ap3g2-k9w7-mx.153-3.JAB
      302  -rwx      158871   Apr 4 1993 11:19:13 +00:00  event.r1
      303  -rwx        6168  Mar 30 1993 07:12:18 +00:00  private-multiple-fs
      305  -rwx         362   Mar 1 1993 00:00:53 +00:00  env_vars
      306  -rwx           4  Apr 21 1993 04:05:57 +00:00  FOC18443Z4F
      307  -rwx          64   Apr 4 1993 11:19:43 +00:00  sensord_CSPRNG0
      308  -rwx          64   Apr 4 1993 11:19:43 +00:00  sensord_CSPRNG1
      309  -rwx        1879  Mar 30 1993 07:12:13 +00:00  private-config

バックアップを実行

IOSのあるディレクトリをアーカイブ化

Command

archive tar /create flash:/ap3g2-k9w7-mx.153-3.JAB.tar flash:/ap3g2-k9w7-mx.153-3.JAB/

※必ず最後に拡張子として「.tar」を付ける

tftpでアーカイブ化したファイルを転送